【獣医師が厳選】猫に安全性が高く、おしゃれなお花リスト(春編)
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少しずつ気温も上がり、お花屋さんの店頭が色鮮やかな春〜夏のお花で溢れる季節になりました。 お部屋に明るい花や爽やかなグリーンを飾ると、気分もパッと明るくなりますよね。
「お部屋に季節のお花を飾りたいけれど、うちの猫が食べてしまわないか心配…」 そんな飼い主さんのために、今回は「春に出回る、猫に安全でおしゃれな植物」を獣医師の視点で厳選しました。
植物が猫に安全かどうかを判断する際、私たち獣医師は「植物学的な分類(何科、何属の植物か)」を非常に重視します。 今回はその分類も交えながら、安心して飾れる春夏のラインナップをご紹介します。
春におすすめ!猫に安全性の高いお花リスト
1. コーンフラワー(矢車菊)
【分類】キク科 ヤグルマギク属
【安全性】◎(Non-toxic)
鮮やかなサファイアブルーや、優しいピンク色の花を咲かせるコーンフラワー。ヨーロッパの麦畑(コーンフィールド)に咲くことからその名が付きました。 キク科ヤグルマギク属に分類されるこの花は、ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)のデータでも猫に対して毒性がないことが確認されています。
エディブルフラワー(食用花)として人間の紅茶やハーブティー、お菓子の飾り付けにも使われるほど安全性が高い植物です。ナチュラルで野原を摘んできたような「シャンペトルブーケ」のようなおしゃれなアレンジメントにぴったりです。
2. スナップドラゴン(金魚草)
【分類】オオバコ科(旧ゴマノハグサ科) キンギョソウ属
【安全性】◎(Non-toxic)
金魚が口を開けたような、ふっくらとした愛らしい花を穂状に咲かせるスナップドラゴン。春のフラワーアレンジメントで高さを出したい時に大活躍するお花です。 オオバコ科キンギョソウ属の植物であり、こちらも猫や犬に対して毒性成分を含みません。
とてもボリュームがあり華やかですが、香りが比較的穏やかなため、嗅覚の鋭い猫ちゃんのストレスになりにくいのも獣医師としておすすめできるポイントです。
3. キャロットリーフ(ニンジンの葉)
【分類】セリ科 ニンジン属
【安全性】○(Non-toxic)
お花を引き立てる「グリーン(葉物)」として、初夏に向けて人気が高まるのがキャロットリーフです。その名の通り、ニンジンの葉の部分で、レースのように繊細でふんわりとした見た目が、アレンジメントに涼しげな抜け感を与えてくれます。 セリ科ニンジン属の植物は、根(ニンジン)だけでなく葉の部分も猫に対して毒性はありません。
【獣医師からのワンポイントアドバイス】
フラワーアレンジメントによく使われるグリーンの中には、猫に有害なもの(ユーカリなど)も少なくありません。その点、キャロットリーフは安全な代替グリーンとして非常に優秀です。ただし、猫は植物の繊維を消化するのが苦手なため、好んで大量に食べてしまうと吐き戻すことがあります。積極的に食べさせるのは避けましょう。
4. ローズマリー
【分類】シソ科 マンネンロウ属(近年はアキギリ属に再分類)
【安全性】○(生花・ドライは安全 / 精油はNG)
スッキリとした爽やかな香りが初夏にぴったりのハーブ、ローズマリー。 シソ科の植物は、キャットニップ(イヌハッカ)に代表されるように、猫に対して毒性がないものが多く、ローズマリーの「生花(切り枝)」や「ドライハーブ」を飾る分には、猫が舐めたりかじったりしても中毒を起こす危険性はありません。
【※要注意※ 獣医師からのお願い】
飾る分には安全なローズマリーですが、「精油(エッセンシャルオイル)」として高濃度に濃縮されたものは話が別です。 過去のブログでもお伝えした通り、猫は植物の高濃度な化学成分を肝臓で解毒できません。ローズマリーのアロマオイルや、精油入りの化粧品を猫の近くで使用することは絶対に避けてください。「切り枝を飾る」というナチュラルな楽しみ方にとどめましょう。
春夏のお花を安全に楽しむための注意点
気温が上がる春夏は、花瓶のお水にバクテリア(細菌)が繁殖しやすくなります。 猫の中には、自分用の飲み水があるのに、なぜか「花瓶のお水」を好んで飲んでしまう子がいますよね。
お花自体は安全でも、腐敗したお水を舐めてしまうとお腹を壊す原因になります。 春夏はお水をこまめに(できれば毎日)替え、花瓶の内側を清潔に保つように心がけてください。
ネコハナなら、春の彩りも安心です
「自分で安全なお花とグリーンを見分けるのは大変…」 そんな時は、ぜひ「ネコハナ」を頼ってください。
ネコハナのアレンジメントは、獣医師でが「〇〇科〇〇属」という植物分類から毒性の有無を徹底的に調べ上げ、猫ちゃんにとって安全性の高い植物だけを厳選して束ねています。 今回ご紹介したような、季節感あふれるおしゃれなお花たちを、安心と一緒にお届けします。
ポカポカと暖かい日差しの中、お部屋に飾られたお花と、そこでお昼寝する猫。 そんな幸せな春夏の風景を、ネコハナのお花で彩ってみませんか?
「猫に安心なお花」で、彩りある暮らしを
猫と暮らすみなさんが、「危険な植物を理解し、避ける」ことももちろん大事ですが、この情報は日々アップデートされますし、一人で勉強し続けるのはなかなか難しいのではと思います。そんな時はぜひ、ネコハナをご利用ください。

「猫が大好きでお花が飾れなくなってしまった…」そんな猫と暮らす方の声から生まれたのがネコハナです。アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)の毒性リストをもとに、猫に毒性のないとされる花品種のみを無農薬~低農薬で栽培し、契約農家から直送しています。
私たちのミッションは、猫と暮らす皆さんがストレスなく、持続可能な方法で猫にとって快適かつ安全な生活空間をつくれるようサポートすることです。
この記事を書いたのは…
庄野 舞
株式会社ネコハナ 代表取締役・獣医師
東京大学農学部獣医学科卒業後、同大学附属動物医療センターで内科系研修医として勤務。その後ペットフードメーカーに転籍し、予防医療とヘルスケア事業を学ぶ。大きな猫がとりわけ大好きで、小さなころからメインクーンと暮らしている。