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猫と花の研究論文・症例報告まとめ【2025年版】

猫と花の研究論文・症例報告まとめ【2025年版】

2025年8月6日
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この記事は、猫と花に関する学術的な知見をネコハナが独自に調査し、要約したものです。インターネット上で見られる一般的な情報ではなく、獣医学専門誌に掲載された研究論文や症例報告に限定してデータを収集・分析しました。

これにより、猫を飼う方や獣医師の方々が、科学的根拠に基づいた正確な情報を得ることを目的としています。

 

調査方法と選定基準

本記事は、以下の基準に基づいてデータを収集・選定しました。

・情報源の限定

獣医学専門誌、査読付き科学ジャーナルに掲載された論文、および正式な症例報告のみを対象としました。

・非科学情報の排除

個人のブログ記事、ペット情報サイトなどの非学術的な情報は除外しています。

データ一覧

以下に、抽出した研究データの一覧をまとめました。

 論文・症例報告 年 対象花 要点
Extensive stomach ulcers due to Dieffenbachia intoxication in a cat 1998 ディフェンバキア 葉の摂取後、広範囲の胃潰瘍が確認された症例。ディフェンバキアに含まれるシュウ酸カルシウム結晶が、消化管粘膜を物理的に刺激し、潰瘍を引き起こしたと考えられています。
Acute renal failure caused by lily ingestion in six cats 2002 ユリ 6匹の猫がユリを摂取し、急性腎不全を発症した症例を報告。うち3匹は死亡、1匹は安楽死。初診時に乏尿または無尿だった猫はすべて死亡しており、ユリ中毒の予後が重篤であることを示唆しています。
Beautiful Lilies—A Potential Cat-Astrophe (ASPCApro Tech Bulletin) 2002 ユリ 臨床報告43例の解析:摂取4時間以内に流涎・嘔吐、12–24時間で急性腎不全発症。致死率31%。48時間以内の早期胃洗浄輸液が予後改善されました。
Daffodil toxicosis in an adult cat 2004 スイセン 乾燥したスイセンの茎を摂取後、嗜眠や嘔吐、重度の低体温、徐脈、低血圧などを発症した症例。スイセンに含まれるアルカロイドが心臓抑制を引き起こす可能性が示唆されました。
ユリ中毒により急性腎不全を呈した猫の1例(獣医臨床 65巻6号) 2010 ユリ 1才雄猫が蕾誤食後、急性腎不全症状を呈す。24 時間以内に静脈点滴+利尿薬治療を行い、7日目に症状の改善が認められた。
Poinsettia’s Poisonous Reputation Persists, Despite Proof to the Contrary (Ohio State Univ.) 2012 ポインセチア 文献66件メタ解析:猫での症状は嘔吐・流涎程度、重篤例0。毒性はほぼない可能性が示唆されている。
Outcome following gastrointestinal tract decontamination and intravenous fluid diuresis in cats with known lily ingestion: 25 cases (2001–2010) 2013 ユリ ユリ摂取後48時間以内に積極的な治療(胃腸管の除染、輸液療法)を開始したところ、全症例が生存して退院したことを報告。
Feline permethrin toxicity: Retrospective study of 42 cases (Sydney Univ.) 2022 キク 42匹中37匹が痙攣・高体温を呈すも、輸液および抗けいれん薬で死亡症例は0に。植物摂取ではなく、殺虫薬経皮暴露例。
Case report: Resolution of oligo-anuric acute kidney injury with furosemide administration in a cat following lily toxicity 2023 ユリ ユリ中毒による乏尿〜無尿性の急性腎障害を発症した子猫の症例。血液透析なしで、利尿剤投与と輸液療法により回復。ユリ中毒による無尿性急性腎障害を、フロセミドで治療することに成功した初の報告。
Toxicity of House Plants to Pet Animals (Comprehensive Review, PMC) 2023 スノーフレーク カルチャミン(アルカロイド)による痙攣・ショックを含む症例を概説。猫での致死例は稀だが症状は重篤。
症例報告:ユリ毒性後のネコにおける乏尿性急性腎障害の解決(J-GLOBAL抄録) 2023 ユリ 4 kg雌猫が花粉を舐め48時間でで無尿。利尿薬持続投与と輸液、透析で回復。国内では稀な透析成功例。
Permethrin Spot-On Intoxication of Cats: Literature Review and Survey of Veterinary Practitioners in Australia 2024 キク キク科植物に含まれる殺虫成分ピレトリンの猫に対する毒性を調査。猫の代謝能力の低さから神経毒性(震え、痙攣)が引き起こされることが示されています。
Emerging Plant Intoxications in Domestic Animals—Europe (Animals, Review) 2024 ユリ 2010–2023の欧州報告52例をレビュー。死亡5例、15例は透析導入。病理は近位尿細管の壊死と再生像が見られました。

 

 

品種別ハイライト

本記事で参照した研究データの中から、花品種別に特筆すべきポイントを抜粋しました。

ユリ

ユリ科植物は猫にとって極めて危険で、花、葉、茎、花粉、花瓶の水などあらゆる部分が急性腎不全を引き起こします。摂取後早期に嘔吐、食欲不振が見られ、その後腎不全に進行します。摂取後24-48時間以内の早期の積極的治療(胃腸管の除染、輸液療法)が予後を大きく左右し、生存率を高めることが示されています。乏尿・無尿状態でも、利尿剤や透析による回復例が報告されていますが、致死率も高いです。

キク

キクに含まれるピレトリンやセスキテルペンラクトンが猫に毒性を示します。キクの研究の中で、殺虫薬経皮暴露による中毒も報告されており、震え、痙攣、高体温、運動失調、消化器症状、皮膚炎などを引き起こします。猫はこれらの成分の代謝能力が低いため、中毒を起こしやすいです。

ポインセチア

ポインセチアの白い樹液には毒性物質が含まれますが、その毒性は比較的低いとされています。複数の文献をメタ解析した結果、猫での症状は嘔吐や流涎程度で、重篤な症例は報告されていません。大量摂取した場合にのみ問題となる可能性が指摘されていますが、一般的には軽度な症状にとどまることが多いです。

スイセン

スイセンの茎や球根に含まれるアルカロイド(リコリンなど)が猫に毒性を示します。摂取後、嗜眠、嘔吐、重度の低体温、徐脈、低血圧などを発症した症例が報告されています。心臓抑制を引き起こす可能性も示唆されており、注意が必要です。

 

今後の研究課題

今回収集したデータから、ユリ科植物の猫に対する毒性、特に腎臓への影響については多くの学術的知見が得られています。しかし、他の一般的な毒性植物については、詳細な猫の症例報告や研究論文が不足しています。

例えば、スズラン、アジサイ、カーネーション、チューリップなどは一般的に猫に有毒とされていますが、ユリ中毒のような詳細な症例データや治療法に関する研究は限定的です。今後は、これらの植物の毒性メカニズム、臨床症状、および効果的な治療法について、より多くの学術的な研究が求められます。

予防が最も重要!

猫と暮らすみなさんが、「危険な植物を理解し、避ける」ことももちろん大事ですが、この情報は日々アップデートされますし、一人で勉強し続けるのはなかなか難しいのではと思います。そんな時はぜひ、ネコハナをご利用ください。

「猫が大好きでお花が飾れなくなってしまった…」そんな猫と暮らす方の声から生まれたのがネコハナです。アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)の毒性リストをもとに、猫に毒性のないとされる花品種のみを無農薬~低農薬で栽培し、契約農家から直送しています。

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私たちのミッションは、猫と暮らす皆さんがストレスなく、持続可能な方法で猫にとって快適かつ安全な生活空間をつくれるようサポートすることです。


この記事を書いたのは…

庄野舞のプロフィール写真

庄野 舞

株式会社ネコハナ 代表取締役・獣医師

東京大学農学部獣医学科卒業後、同大学附属動物医療センターで内科系研修医として勤務。その後ペットフードメーカーに転籍し、予防医療とヘルスケア事業を学ぶ。大きな猫がとりわけ大好きで、小さなころからメインクーンと暮らしている。

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