
ネコハナ商品の安全性について
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ネコハナで取り扱っているお花の安全性について、今日はお話させていただこうと思います。
猫は、人とはもちろんのこと、犬とも体の作りが異なります。
獣医師の世界では「猫は小さな犬ではない」という格言があるほどその違いは大きく、たとえば肝臓の代謝経路が違うなど、目には見えない体の仕組みでも猫と犬は大きく異なっています。
こういった理由から、犬や人では問題のない物質が、猫にとっては毒になりうることが多くあります。その一つが植物です。
猫にとって毒となる植物は700種類を超えていると言われ、多くの猫オーナーさんは猫との暮らしの中で、お花を飾ることを避けてきたのではないでしょうか。
理由.1 研究結果に基づいた、毒性がない品種リスト
しかしながら、猫にとって毒性がないと分かっている植物品種も存在します。
この品種について研究・発表しているのが、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)と呼ばれる団体で、毒性がない品種のリストが、Non-Toxic Plant List for Catsとして公開されています。
ネコハナでは、このASPCAとコンタクトを取り、本リストがアメリカの獣医師と毒性学者によって、信頼に足る文献と、膨大な数の実際の中毒症例から作られたことを確認しました。同時に、このリストをもとにネコハナが日本でサービスを提供することについて、ASPCA同意と心強い応援の言葉をいただきました。
ネコハナで扱うお花はこのリストに掲載されている品種のみに限定しており、猫にとって安全性が高いと言える一つ目の理由になります。
理由.2 日本でも数少ない、無農薬/低農薬栽培で花を作る契約農家さん
猫ってなんでも口に入れたがりますよね。
一般的なお花屋さんで販売されているお花は、農薬の種別については食品よりも圧倒的に規制が緩く、量の制限はありません。なので私達は、どんな種類の農薬が、どれだけ使用されているか知ることができません。
これはお花が食用ではないから当たり前なのですが、猫が食べてしまうかもしれないことを考えると少し不安が残りますよね。
そこでネコハナは、品種の安全性だけでなく、その品種の育て方まで考え、無農薬栽培にたどり着きました。これが、安全性の理由の二つ目です。
無農薬栽培のお花は、日本ではほとんど流通していません。ネコハナでは、無農薬栽培のお花農家さんと協力し、ネコハナのために専用のお花を育ててもらっています。出荷時にも何もふりかけず、畑から採ったお花をそのままお送りしていますので、猫が口にしたり、花瓶の水を飲んでしまったりしても、安心です。
この二つのこだわりが日本はもちろん、世界でもネコハナだけが行っているサービスで、私たちが自信を持って猫オーナーさんにお花をお届けできる理由です。
この記事を書いたのは…

庄野 舞
株式会社ネコハナ 代表取締役・獣医師
東京大学農学部獣医学科卒業後、同大学附属動物医療センターで内科系研修医として勤務。その後ペットフードメーカーに転籍し、予防医療とヘルスケア事業を学ぶ。大きな猫がとりわけ大好きで、小さなころからメインクーンと暮らしている。